既存保育園の建て替え。仮園舎を設けず、既存園舎を運営しながら園庭に新築し、引越し後、既存園舎を解体、園庭整備するという計画。緑豊かな周辺環境を各保育室に取り込むことで外部を身近に感じながら、大小、高低さまざまな空間を組み合わせ、園児たちが好きな居場所をみつけ、過ごせるような園舎とした。外観は高低差のある敷地になじむように高さや軒を抑えつつ、凹凸のある豊かな表情をしている。内装は木質化を図りながら、材種を絞り、かつシンプルなものにし、色鮮やかな服装をした園児たちを引き立てる「背景」に徹しつつ、彩られた天井や誘引性のある照明計画により変化の楽しめる空間とした。
⇒工程表 及び 工事フロー図(PDF)
認可化に伴う新築テナントビルの内装設計。土地区画整理事業により大きく街が変化する中、駅から徒歩3分という立地にありながらも、一歩足を踏み入れると木の香りと暖かさに包まれる空間を意識しました。テナントビルの為、階高が低く梁が多く見えてしまう構造でしたが、間接照明として組み込むことで空間に溶け込ませ、雰囲気のあるエントランスに仕上げることが出来ました。 また、3階ホールには吸音材を使用した雲形のボードを設置し、室内環境を整えつつも遊び心のあるかわいらしい空間としました。
富士山が望める土地における住宅設計。眺望を重視して2階にリビングダイニングを配置。リビングとダイニンをずらして配置しメリハリのある空間にしました。また、リビング内に生活導線を通さないことで5畳しかないリビングに広がりをもたせました。
断熱にはセルロースファイバー、防蟻材はホウ酸を使用し、床下エアコンの採用、気密性の観点から引違い窓を1箇所(それ以外の窓は滑り出し窓など)とするなど室内環境、温熱環境にも配慮し、太陽光パネル設置、駐車場への電気自動車用コンセントの設置など地球環境にも配慮しました。
寝室の横には広いウォークインクローゼット(ファミリークローゼット)、玄関を入ってすぐの洗面、キッチン裏のパントリー、などなど生活を重視した間取りとしました。
2019年完成
佐和歯科クリニック
テナント工事(内装設計)
開業20年以上、地元に愛されている歯医者さんの分院。川崎市高津区溝の口駅近くで営業されています。分院も駅の近く。従来の歯医者さんのデザインとは一線を画すシックでカフェ風のデザイン。余計なものは無くしシンプルにまとめています。定期的にリニューアルするという先生の営業戦略に則り、改修しやすいよう配慮した設計としています。
以前に分院を設計させていただいた歯医者さんの更なる分院。シンプルなデザインを心掛け清潔感のある落ち着いた内装としました。斜めの壁や大きい柱があり平面計画はとても難しいものでしたが、その中でユニットを最大限設置でき尚且つ効率良い導線となるよう何度も検討して最善のプランを提案いたしました。
既存保育園の全面改修と増築。最低限の仮園舎を設けつつ既存園舎を運営しながら、増築と3期に分けたスケルトン改修を行う計画。増築を先行し、改修エリアを3段階に分けて行う事で、厨房含めた事務スペースと保育スペースを損なう事なく工事を行った。工事中は園児の動線、工事動線の区分けを厳密に行い、安全かつ工事作業時間を調整する事で騒音や振動の影響を受けにくいようにした。既存園舎の間取りを活かしつつ、不便な部分を改善、増築による機能拡張をおこないながら、耐震補強、断熱性の強化を同時に行った。
鉄骨3階建ての保育園の新築。狭い敷地ながら、道路沿いに駐輪場および駐車場を配置するため、2階をせり出す形状としました。2階に設けた3歳児室から5歳児室を2階に並べて配置し可動間仕切りで仕切ることにより、イベントの際は大部屋にできるようにしました。大部屋にした際に単調な空間とならないよう照明の配置を工夫しています。屋上まで屋内階段で登れるようにして屋上に園庭を設けています。
1階のテナントに入る認可保育園の内装設計。園庭の無い保育園でも木に触れられるよう本当の木を設えちゃいました。子供がさわっても安全なように、ひのきの磨き丸太とし、枝を少し残し木登りできるようにしました。奈良県の森庄銘木産業㈱様から購入。わざわざ社長自ら奈良県から運んできてくれました。また、磨き丸太制作時のあまりを絵本コーナーのベンチに活用してます。
老人の方のデイサービスセンター(通所介護事業所)から障害者福祉施設(生活介護事業所)への改修。
既存の構造図を精査、安全を確認した後に鉄筋コンクリート(RC)の壁を一部撤去。浴室や厨房を作業室等にリノベーションいたしました。また、壊れた便器を交換したりと水周りにも手を加え運営しやすい事業所に改修、その他の諸室においても壁紙(クロス)の張替をおこなうと共に色のある壁紙をポイントとして使用するなどデザイン的配慮もいたしました。
2021年完成
川崎市中原区
テナント工事(内装設計)
発注者:柿の実学園
150人定員という大規模な保育園の内装設計。
自然を大事にされている法人様運営の保育園であることから木をふんだんに使用、といきたいところでしたが児童福祉法による内装制限上 木材の多用が不可能でした。そこで、内装制限上問題のない床や一部家具などはしっかりと木質化するとともに壁紙にナチュラルな色を極力使用するなど内装デザイン的にも工夫して明るい自然な空間を目指しました。
また、入居先の建物は柱が乱立しており空間的にも厳しい条件でしたが、検討を重ねすっきりとした導線とするとともに柱1本ずつ色を張り分けるなど工夫を凝らし、柱の多さを活かした楽しい空間としました。さらに、お遊戯会の際は保護者が直接遊戯室にアクセスできるような導線を確保したり、0歳児室と事務室が直接行き来できるよう配置するなど運営しやすい導線としております。
家具や建具は普段からお世話になっております (株)tree to greenさんの 制作です。
100人定員の認可保育園建替え計画。近くの土地(行政からの貸借地)に仮設園舎を建設後に園児を移して建替えをおこないました。新園舎は「園庭で運動会がしたい!」というクライアントの依頼にこたえ既存の園舎とまったく違う配置にして広い園庭を確保しました。内観は木を基調としていますが、全体的に木を使用するとコストが嵩みます。そこで、木はキズがついてもそれが味となる利点を生かし、キズが付きやすい箇所に木を使用しそれ以外は建材とするなどメリハリのある設計としています。また、ちょっとした箇所に絵本コーナーを配置し空間に変化をもたらしました。さらに、晴れた日は自然光で過ごせる明るい園舎とするため、また、全ての保育室が風通しがいいよう窓の配置などを緻密に検討しています。室内の温熱環境については、床下に暖気を吹き込むパッシブエアコンを採用、床暖房よりイニシャル、ランニングともにコストを抑えられ、冬はほんのりと暖かい空間となりました。
2019年竣工
鉄筋コンクリート造(RC造)
パッシブエアコン採用
バリアフリーデザイン
1階がオーナー様住居、2・3階は共同住宅とした鉄筋コンクリート造(RC造)のビルです。オーナー様住居は、天然木を極力使用し、温かみのある空間としています。また、お住まいになるオーナー様の年齢を考慮し、段差をなくし全て引き戸にするなどバリアフリー化に努め、 床下に暖房を吹込むOMソーラー社のパッシブエアコンを採用。これにより、トイレも脱衣室も温かくヒートショックを防ぎます。上階の共同住宅は地域の賃貸需要のマーケティングから、2階はワンルーム、3階は1LDKとしました。2階と3階で相違しているとプランニングや電気・設備の計画が非常に難しくなるなか、様々な工夫をすることで実現しています。外観はRC打放しとしモダンなデザインとし、通りの中でも特徴的な建物としました。
登戸駅から程近い企業主導型保育所の内装設計。100㎡以下の小規模ですが、平面計画を練りに練って既存の窓をフルに活用して建築基準法に適合させつつ広い保育室を実現しています。
※弊社基本計画のみ
ご夫婦二人が住まわれる平屋の住宅。お客様がご年配であることからバリアフリーデザインといたしました。玄関までの導線にスロープを設け、廊下は広めに、各部屋の扉は全て引き戸としています。また、足腰の負担を軽減するためコンセントを通常より高めに設定、低い収納をなくすなどの工夫を盛り込みました。温熱環境については、床下にルームエアコンを吹き込む工法を取り入れ、トイレや脱衣室を含む家全体が暖かい空間となるように設計、ヒートショックの防止にも効果的です。また、デザイン的な特徴として、リビングの天井を木構造現しの勾配天井に、壁はしっくいとして柔らかく健康的な空間としています。
社会福祉法人の事務所。コストを抑えるため木造を選択。木の架構を単純にして、無駄のないよう設計。また、外壁、内装も無駄を省きシンプルにすることによりコストを縮減しております。デザイン的には、木の現しを多用するなど木造のメリットを最大限生かすことにより無機質な事務所空間とは違う温かみのある空間としました。
築27年建売住宅のリノベーション。コストとデザインのバランスを考え抜いた設計としました。1階フローリングには杉の無垢板を使用するなど、できる限り自然素材を使用した反面、洗面台はイケアで購入、2階フローリングには建材を使用するなど、様々なコスト削減の工夫をしております。また、耐震診断をおこない耐震補強も実施。さらに、床下・天井裏に断熱を施工、そして内窓を新設するなど温熱環境の改善もおこないました。これにより、高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業(断熱リノベ)による補助金を取得しております。
お客様のこだわりであるビンテージデザインを軸に、相反するモダンなテイストを取り入れトータル的には居心地のよいバランスのとれたデザインとしました。
また、断熱材の選定や開口の配置を緻密に検討、床暖房の設置など温熱環境にも特段の配慮をしております。これにより、低炭素建築物認定を取得。減税や借入金利の低減なども実現いたしました。
また、構造的な工夫やメリハリのある設計によりコスト縮減にも成功しております。
テナント型の小規模保育園。暗くなりがちな都市にあるテナント型保育園において、内装材として明るい色の天然木を使用することにより柔らかい空間に、そして、間接照明の多用と照明を工夫した疑似トップライトによりとても明るい空間を実現しています。
※はリンテック(株)在籍時のものです。